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zoom RSS [10年前の手紙]

<<   作成日時 : 2013/12/21 01:37   >>

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[10年前の手紙]

1通の古い手紙が出てきた。それは今から10年前のもの。
バンドをやるために土日の休日が必要で美容師をやめ、転居し、パンの移動販売をやっていた頃。
やったことがない仕事でもバンドやるためなら何の不安もなかった。

パン販売では学校も回るけれど、とある学校の教頭先生に意見したことがあった。
販売前に必ず教頭先生に挨拶をします。
その学校の教頭先生はいつも愛想が悪く、何度か足を運んだ時
「…くだらないただのパン売りが」ということを言われた。
その時、買おうとした他の先生方が遠慮してパンを買うのをやめてしまった。とても都合悪そうにしていた。
「どうぞ」と許可をしているのに、そういう雰囲気にするのはどうかと思った。
何を言ったか詳しくは覚えてないけれど、考えるより先に教頭先生に意見していた。

常識で考えたら、そんなパン屋なんていないでしょうけど

記憶にあるのは
「私は確かにたかがパン屋です。でも夢を叶えるためにやっているし、この仕事に誇りを持ってます」
というようなことを言ったような気がする。その時、職員室の空気が凍りついたのを覚えている。

でも、その翌週も通った。
誰も買ってくれなくても、口をきいてくれなくても、目を合わせてくれなくても笑顔で元気に通い続けた。

そしたらある日教頭先生から近付いてきて、話しかけてきた。
「実は…」と、自分は本当は別の夢があったという話だった。
しかも楽器をやりたかったそうだ。けれど、厳格な父親に大反対され、今に至る、と。

(私もそういう話を聞いて、そうせざるを得なかったり、そういう選択をした今だったり、
先生なりに葛藤してきたり、でも悔いはない、など複雑な気持ちがあったんだろうなと、
背景にはそういう理由があったのだと勉強になりました)

すると周囲の空気が変わった。他の先生方が笑顔になってる。パンを買いに来てくれるようになった。
教頭先生もカッコつけてるけど背中が優しくなっていた。嬉しくてたまらなかった。

でも、この仕事はハードで通う場所によっては、朝2時や3時から始まる。
パンは意外と重く、ついにぎっくり腰をやってしまい、この仕事ができなくなった。「もう、辞めなければならない。」

私はやめる前に、その教頭先生にお手紙を書いていった。
そしたら、その先生からお手紙が届いた。
「これで会えなくなるのは、ちょっと残念です。
いろいろな販売員が学校に来ますがこれほど親しく話しをした方はこれまでいませんでした。
それはですね、はっきり言ってあなたに大変興味があったのです。
なぜか引かれるものがあったのです、それを確かめたくて、○○まで(ライブがあった場所)出かけたのでした。
バンドを組んで精一杯活動し、何かを求めていこうとするあなたの姿に感動させられました。
(何かラブレターみたいになっちゃいましたが)etc・・・」

そう、こっそり演奏を見に来てくれていたのでした。
丁寧な、丁寧な文字で書いてくれている手紙。

先生はお元気なんだろうか。

秋田県のどこかで、BRONZEの新聞を見て、にっこり笑ってくれているだろうか。

そしてこの手紙は、静かに私に決意と自信を蘇らせてくれる宝物になりました。

先生、本当に、ありがとう。

心から感謝をこめて。

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